24金と18金の違いを簡単に解説!
2024/08/11
24金と18金の違いを簡単に解説!というテーマでは、金の純度や特徴についてご紹介します。ジュエリーや投資の選択において、金の種類は非常に重要な要素です。24金は純金とも呼ばれ、その名の通り99.9%の金を含んでいます。一方、18金は75%の金を含み、残りの25%は他の金属で構成されています。
18金と24金の違いを、純度・色・硬さ・価格・用途など様々な観点から比較して見ていきます。
また、18金と24金それぞれの特徴、長所と短所、購入するときの選び方のポイントなどもご紹介します。
目次
118金と24金は金の純度が違う
18金と24金の大きな違いは「金の純度」です。
そもそも、「18金」「24金」という呼び名自体が金の純度を表しています。
金の純度は24分率で表されることが多く、つまり「24金」とは「24/24」、純度99.99%の「純金」のことです。
「18金」は「18/24」ですから金の純度75%で、残りの25%は「割り金」と呼ばれる銀・銅・パラジウム・ニッケルなどの金属が配合されています。
なお、18金のように金以外の金属を混ぜたものは「合金」と呼ばれます。
218金と24金の違い
金の純度が異なる18金と24金ですが、それによってどのような違いが出てくるでしょうか。
18金と24金の違いについて、以下のような観点・性質から見ていきましょう。
・色合いの違い
・硬さの違い
・価格の違い
・用途の違い
・重さの違い
・変色しやすさの違い
・アレルギーの出やすさの違い
・刻印の違い
色合いの違い
金は純度によって色合いに違いがあり、純度が高いほど金の色味が強く出る特徴があります。
純金である24金の色合いは山吹色と表現されることが多く、濃いオレンジ色で深く落ち着いた色味が魅力です。
一方で、18金は24金に比べて明るい色合いになるのが特徴です。
また、詳しくは後述しますが、18金は割金の種類・配合割合によっても色味が変わります(カラーゴールド)。
硬さの違い
金は、金属の中ではやわらかくて傷つきやすいという特徴があります。
そのため、純金である24金の方がやわらかく、他の金属が配合されている18金は24金に比べて硬くなっています。
金属の硬度はビッカース硬度(HV)で表され、硬度が増すほど数値が高くなります(例えば、ダイヤモンドのビッカース硬度は7,140~15,300HV)。
ビッカース硬度では18金の硬さが約120~160HVであるのに対して、24金は約22HVしかありません。
18金は他の金属を混ぜることで硬度を上げており、24金に比べて高い耐久性を出しているといえます。
価格の違い
金はその素材自体に価値のあるものですから、純度が高ければ高いほど価格も高くなりやすいです。
つまり一般的には、純金である24金の方が18金に比べて高価であると言えます。
なお、金の価格は世界的な需要と供給のバランスによって決まります。
「1gあたり〇〇ドル」といった形で金相場は日々変動しており、この金相場と為替相場によって、日本における金相場「1gあたり△△円」が決まってきます。
例えば24金が10gあれば、価格はそのまま金相場×10gでおおよその価格が計算できます。
対して18金は純度75%ですから、18金が10gあっても金自体の重さは7.5gです。
つまりおおよその価格としては金相場×7,5gとなり、24金よりも安くなることが分かります。
用途の違い
18金と24金とでは硬度が異なるため、使用用途も大きく違います。
硬さや耐久性のある18金は、指輪やネックレスといったジュエリー・アクセサリーに使用されることが多いのが特徴です。
ほかにも、鑑賞をメインとする食器や仏具、ICチップなどにも使用されています。
一方で、純金である24金は柔らかく傷がつきやすいため、ジュエリーやアクセサリーには向きません。
24金は投資用の金貨やインゴットなどに加工されるケースが多く見られます。
重さの違い
18金と24金は、重さにも違いがあります。
一定体積あたりの重さを示す「比重」(水の何倍重いかで表す)は、18金が14.84〜16.12であるのに対して、24金では19.13〜19.51です。
つまり、同じ大きさの金であっても、24金の方が重くなります。
兵庫県の淡路島に「1億円の金塊」が展示されていたのを見たことがある方は、見た目の大きさに対する金の重さに驚かれたのではないでしょうか(「金塊と同じ重さの石」も展示してあり、金の重さを体感することができました)。
ちなみに鉄の比重は約8ですから、約19の金がどれだけ重いかが分かります。
18金には金よりも軽い割り金が混ざっているため、24金に比べて軽くなるのです。
変色しやすさの違い
金は酸化しにくい性質があるため、純金である24金は変色・変質しにくいという特徴があります。
そのため、インゴットや金貨などで資産として長期的な保管をするのにも向いています。
一方で18金には割り金が混ざっていますから、その割り金の性質によって変色・変質してしまうことがあります。
特に銀や銅が混ざっている場合には、酸化や硫化による変色のリスクがあると言えるでしょう。
なお、18金のジュエリーやアクセサリーは、汗や雨がついたらすぐに拭きとるなど適切なお手入れによって変色のリスクを減らすことができます。
アレルギーの出やすさの違い
ジュエリーやアクセサリーを身に着ける際に気をつけたい点として、金属アレルギーがあります。
金はアレルギーが起きにくい金属なのですが、18金では使われている割り金の種類によってアレルギー反応が出ることがあります。
18金の割り金として一般的に使われるものの中で、アレルギーを起こしやすい金属にはニッケルやパラジウムがあります。
金属アレルギーをお持ちの方が合金のアクセサリーを身に着ける際には、割り金の種類もしっかりと把握しておくのがおすすめです。
刻印の違い
これは金属としての性質の違いではありませんが、18金と24金を見分けるという観点で最も分かりやすいのが刻印の違いです。
金製品には、金の純度について刻印がしてあることが多いです。
18金を表す刻印には「K18」「18k」「750」などがあります。
「K」は「カラット」を意味する記号で、金の純度を24分率で示した数字に付けられます。
「750」は金の純度を千分率で示した数字で、金の純度が75%であることを表しています。
つまり、いずれも18金であることを意味しています。
同様に、24金を表す刻印としては「K24」「24k」「999.9」などがあります。
3 18金の長所・短所
18金の長所は、24金に比べて安価であること、硬度が高いことが挙げられます。
硬度があることからジュエリーやアクセサリーとしての加工がしやすく、耐久性も高いというのは大きな長所です。
また、24金に比べて安価であるため、金の美しさを楽しめながらもアクセサリーなどの販売価格を抑えることができます。
さらには割り金の種類や配合によって、様々な色合いを作り出すことができます。
24金に比べて安価であるとは言っても、金の含有率が75%あるわけですから、資産価値としても低いわけではありません。
一方で、18金はほかの金属も混ざっているため、サビや変色を起こす可能性がある点が24金に比べた短所になります。
配合する金属や割合によっては、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
4 24金の長所・短所
純金である24金は、資産価値が高い点が大きな長所です。
また、18金に比べてサビや変色が起きにくいため、保管しやすいといえるでしょう。
そのためインゴットや金貨といった実物資産としての保有に向いています。
ほかの金属が混ざることもないので、アレルギーの心配が少ない点も長所の1つです。
ただし、価値の高い24金は、必然的に購入価格も高くなってしまいます。
やわらかくて傷がつきやすいため、24金の金製品は価値を下げてしまわないよう丁寧に扱う必要があるでしょう。
18金のような硬さがないためジュエリーなどに加工しにくく、用途が限られる点も短所と言えます。
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